154日目 -マールブルグ 1-
昨晩ハイデルベルグに到着し、疲れのあまりそのままベッドに気絶。起きるとまだ真夜中だった。
ドイツ時間で金曜日の夜、夫から「大丈夫か」と連絡があった。その時初めて、パリで何が起こっているのかを知った。ドイツのラジオ、テレビはずっとパリの様子を伝え続けていた。翌朝起きて、グループリーダーたちと今回のことについて話した。
彼らも、今回のテロがきっかけで難民の受け入れが絶たれたら、それは悲しいことだと言っていた。今は東ドイツで極右政党が難民受け入れ反対のデモを毎週行っているらしい。でも実際、このままのペースでドイツが難民を受け入れることには無理がある。
午前中は答えのない話をずっとしていた。
今のところ、ハイデルベルグでの生活に変わりはない。パリまでは電車で2,3時間の距離。そんな距離の場所で悲劇が起こっている実感が全くわかない。でも、日本にいる時とは何だか少し違う気持ちがあり、もやもやして消化しきれずにいる。
プレゼン翌日、マールブルグ市内を一人でぶらぶら探索した。まずはホテルから近かったエリザベート教会に行った。
どこかの階段で見つけた栗や松ぼっくり。子供が集めたのかな。ころころしていて可愛い。
教会正門。ドアの模様がかわいい!
祭壇裏には、色とりどりのステンドグラスが。圧巻。
祭壇横には、たくさんの棺が並んでいた。窓からは、きれいな光が入ってきていた。
教会を片手に持っている!なんだかかわいい。
かっこいいシンボル。
この時はまだ、パリでのテロが起こる前だった。その後に行っていたら、私はキリスト教徒ではないけれどお祈りをしたかもしれない。明日はきっと、同僚たちとその話題になるだろう。私のグループにはフランス人はいないけれど、もしかすると職場で合同の追悼があるのかもしれない・・・
こうやって写真を撮って、現像して、ゆっくりする週末を過ごせていることも奇跡なんだろうなあと思う。