ハイデルベルク滞在記

ドイツのハイデルベルクで半年間生活することになりました。生活の記録です。

65日目 -プラハ写真②-

今日は20時近くまで仕事をして帰宅した。ここのところ最高気温は24度、朝晩は15度以下になるので、肌寒い。温かいものを食べたくなって、夕飯にはレンズ豆を茹でて、トマトと一緒に食べた。滞在先には電子レンジがないので、温かいものを食べるためには茹でるのが一番簡単なのだ。

 

今日は、プラハの写真の続きを。プラハ滞在一日目の夕方は、写真撮影ツアーに行った。写真撮影ツアーは、プラハの在住のカメラマンにマンツーマンで良い撮影スポットへ連れて行ってもらえるツアー。80ユーロ(結構する)。プラハにはもう来ないだろうし、時間もないので効率的に回るために、このツアーを申し込んだ。

が、申し込んだところ、現在カメラマン本人はアメリカ出張中とのことだったので、彼の知り合いのカメラマンにツアーをしてもらうことになった。事前にメールで、普段どんな写真を撮っているのか見せてくれ、と言われたので、急いで500pxのアカウントを作成し、送った。ツアーに連れて行ってくれるカメラマンの写真も見せてくれた。photoshopばきばきの写真でそこまで好みではなかったんだけど、やっぱり上手だなあと思った。

当日はカメラマンがホテルまで迎えに来てくれた。中年くらいのおじさんを想像していたのだけど、そこには背のめちゃくちゃ高いイケメンが!・・・写真撮るのを忘れました。気さくな気の良いお兄さんでした。おそらく、30代前半。

主に撮影した場所は、

電球型の螺旋階段(何の変哲もない建物の中)→時計台→カレル橋が綺麗に見える場所からの撮影→ジョン・レノンの壁

 

17時半から20時半まで歩き、そこから夜景を撮影するために1時間ほどビールを飲んで待機。解散したのは22時半だった。道中はずっと会話していて、カメラのこと、チェコのことなど興味深い話が聞けた。

 

兄ちゃんおすすめの電球形螺旋階段。この写真を撮るためにレストランに侵入し、階段の踊場に置いてあった看板などを勝手にどかし、ガシャガシャ撮影した。お店の人は、何事かといった表情で見ていたが、特に何も言われなかった。

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この兄ちゃんは、「チェコ共和国へようこそ!」と笑いながら大きい交差点を思いっきり信号無視して渡ったりと、なかなか大胆な人だった。

小さな川に差し掛かった時、私が「ちょっと待って」とカメラを取り出し撮影していると、「どうしてそんな川撮るの」と聞かれた。「雰囲気が好きだから」と伝えると「あまりに見慣れすぎて、何とも思ったことなかった」と言っていた。

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プラハは路地裏がとてもかわいい。

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有名なカレル橋を川岸から撮影。

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ジョン・レノンの壁。80年代、ジョン・レノンチェコの反政府主義の若者のシンボルになり、その若者たちが壁に愛とか平和とか反政府主義的内容を書き込んだのが始まりらしい。

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LASKAとは、チェコ語でLOVEのことだそうです。

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カレル橋。

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カレル橋を見下ろせる場所まで高台を登った。彼的にはここで夜景が撮りたかったらしいのだが、時間が早かったため、すぐ近くのオープンテラスのレストランでビールでも飲みながら日が沈むのを待つことになった。

 

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チェコでビールなど飲むつもりはなかったのだけど、結構おいしかった。というか、単純にこの日はものすごく暑くて喉が乾いていたので、おいしく感じたのだと思う。小瓶で300円。安い!

会話をしていると、兄ちゃんはプロのカメラマンではなく(!)、システムエンジニアであることがわかった。片手間でカメラマンをしているらしい。いつかは写真で食べていきたいんだよね、と言っていた。機材はキヤノンの6Dで、レンズやフィルターを沢山持っていた。三脚を持っていない私のために、がっつりした三脚も持ってきてくれていた。

来週には、彼女と2週間、ヒマラヤへ撮影旅行をするらしい。去年は南米を回ったんだよ、と教えてくれた。欧州はバケーションをしっかり取れるので非常にうらやましい。日本では大体、みんなが同じ時期にバケーションを取るんだよ、と言うと、うへえ、と言っていた。一般的には休みを取るのにも気を使う、と伝えると、でも休む権利はあるんでしょ?と。欧州人は、一生この感覚わからないんだろうなあ。

あと、とにかくゲイシャのことについて聞かれた。私はゲイシャの知識などないので、知っている限りのことは伝えたけれど、あとは適当にかわした。とりあえず、ゲイシャだけではなく、マイコというのもいるのだ、と教えた。ニンジャとサムライって今はどこに住んでるの?と聞いてこないだけマシだった。

しばらくすると日が暮れたため、夜景を撮影した。

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い、いまいち、夜景をきれいにというか、fascinatingに撮れません・・・・

 

修行あるのみだなあと感じた。

別れ際に兄ちゃんに80ユーロを渡し、滞在先のホテルに戻った。その土地の人と話すことができて、純粋に楽しかった。いい場所にも効率よく回れたので、まあ、せっかくの旅行だしと割り切れば、まあまあ納得のいく出費だった。

 

プラハ一日目に食べたものは、ネクタリンとりんご、アイスとサンドイッチ。食べ物に関しては、旅行の優先順位の最下位なので、気づくといつもろくなものを食べずに終わる。ネクタリンもりんごもアイスも、そこそこ高かった上にあまりおいしくなかった。ドイツが恋しくなった。

 

まだまだ現像待ちの写真がたくさんあるので、今週末は、大現像大会になりそうな予感。