ハイデルベルク滞在記

ドイツのハイデルベルクで半年間生活することになりました。生活の記録です。

162日目 -ホームパーティー-

どこで間違えたのか、改めて計算したら今日で162日目だった。刻一刻と近づいてくる帰国の日。全然実感がわかない。

 

昨晩は、同僚宅でおこなわれるハウスパーティーに招待してもらったので行って来た。同僚は私と同い年の女性。彼氏と二人暮らし。同僚と彼氏は企画好きで、黒い森ハイキングにも連れて行ってもらった。「トラディショナルディナーを作るよ!」と聞いていたので、わくわくして家まで行った。最寄りのバス停からてくてく歩いて行くと、見えてきたのは、なんともかっこよく新しいマンション。すごい!

 

家に到着すると、私は二番目のお客さんだった。先に来ていたのは、同職場他部署の初対面のノルウェーの方。同僚たちが料理するのを見守りながら、しばしおしゃべり。

この日のゲストは、私とノルウェー人の他5人は、同僚の学生時代の友人たちでドイツ人だった。合計9人のパーティー。みんな英語が本当に上手で、ずっと英語でしゃべってくれていたのでとても楽しかった。職業が同じということもあり、会話もとても弾んだ。

 

当日の様子を少々。

サラダに入れる材料を炒めているところ。

f:id:doitsux:20151122201658j:plain

写真を撮るのを忘れたのだけれども、サラダが本当の本当に美味しかった。

炒めた洋梨とビーツにフレッシュなほうれん草、カリカリのベーコンフレークに、松の実がたっぷり。胡椒、オリーブオイル、ワインビネガーの味付け。洋梨はビーツの色に染まって紫だった。程よい酸味と洋梨の甘み、松の実の香ばしさで最高だった。日本でもやりたいな・・・

f:id:doitsux:20151122201531j:plain

 

本日のメインディッシュ、がちょうの丸焼き。がちょうは同日に近所の農家から買ってきたらしい。お腹の内臓を除いて、パン粉、たまご、栗、リンゴ、ハーブなどなどを詰めてから5時間焼くそう。一日がかりなんだな・・・

ちなみにドイツでは、この季節(聖マーティンの日やクリスマス)にがちょうの丸焼きを食べるのが伝統だそう。オーブンが大きくて非常に羨ましい。

f:id:doitsux:20151122201808j:plain

 

さてこちらでは、後からやって来た同僚の友人たちがサイドディッシュを作っていた。じゃがいものお団子、クヌーデルづくり。

f:id:doitsux:20151122201915j:plain

小麦粉を足して、足して・・・

f:id:doitsux:20151122202021j:plain

お団子にします。このあと茹でれば、もちもちクヌーデルの出来上がり。

f:id:doitsux:20151122202133j:plain

 

料理ができるまでのアペタイザー。

f:id:doitsux:20151122202244j:plain

 

みんなでワインを飲んでおしゃべりしていると、がちょうが焼き上がったそう。格闘する男性陣。

f:id:doitsux:20151122202645j:plain

クヌーデル、がちょう、がちょうの中身、紫キャベツの到着!!

f:id:doitsux:20151122202439j:plain

 

写真はピンぼけ。

クヌーデル、がちょうにはたっぷりソースをかけて。クヌーデルはハーブがきいていてとても美味しい。紫キャベツの煮物には、リンゴが入っていた。ほどよい酸味があっていくらでも食べられる。そして何より、がちょう!そしてがちょうの中身!がちょうは皮がパリッとしていて美味。がちょうの中身に詰められていたリンゴの角切りと栗が最高に美味しかった。がちょうに栗にリンゴ、考えたことも無かったけれど、ああ、思い出しただけでよだれが・・・

f:id:doitsux:20151122202739j:plain

 

締めはチョコレートムース。これも美味しかった。ダークチョコレートベースのムースには、隠し味にコーヒーとブランデーが入っているそう。

f:id:doitsux:20151122202935j:plain

 

デザートの後はもちろん、さらなるアルコール。ショットグラスで飲むのはシュナップス。シュナップスとは、いわゆるショットのことで、フルーツなどからつくられたアルコール度数40度くらいのお酒を飲む。代表的なのはイエガーマイスターだと思うけれど、ドイツ人の彼らいわく「イエガーマイスターは年寄りが食後に薬として飲むもので、若いドイツ人は誰も飲まないよ!」とのこと。

リコリスの真っ黒なリキュールと、ミントの透明なお酒、さらにイースターの時に飲むという卵酒を飲んだ。卵酒には、シナモンをたっぷりふりかけて。お酒にシナモンをふって飲むというのは結構新鮮だった。私は夕食でワインを二杯いただいていたのだけれども、ゆっくり飲んでいたこともあって全く酔っ払わずにすんだ。

 

他の国の方と話していると、その国の文化の話、そして政策の話になることが多い。特に、エネルギー政策は話題にのぼりやすい。で、そうなるとまあ原発の話になるのだけれど、原発の話になると、皆が私にあからさまに気を使うのがわかる。そして、みんなが明らかに地震の日の話を避けているのも感じる。これは本当にどこでも。昨日の一人は、福島での事故がきっかけでドイツが原発をやめた、と言う時に、なぜか私に謝ってきた。謝る必要は全く無いことをとりあえず伝えて、地震の時はこういうことがあってね、といった話をした。地震の日の話、ドイツに来てから何回したかな・・・

 

楽しくおしゃべりしていると、なんとあっという間に3時半に。女性陣が楽しく話している間、男性陣がお皿洗いを始めた。そういえば、料理も多くは男性陣が行っていたな・・・何この最高空間。

 

同僚は私を仕事とは全く関係ない場面で誘ってくれるので、本当に嬉しい。彼女にも最高のおもてなしをしたいので、是非日本に来て欲しい。それとともに、彼女は全く関係ないけれど、海外から日本の職場にお客さんが来たら、彼女が私にしてくれたように私もお客さんをおもてなししたいなと思った。