ハイデルベルク滞在記

ドイツのハイデルベルクで半年間生活することになりました。生活の記録です。

144日目 -ホフブロイハウスとラッツケラー@ミュンヘン-

ここのところずっと霧がかっていた空が、今日はようやくすっきり晴れ渡った。しかし気温は相変わらず低い。それでもドイツ人はとても嬉しいようで、気温10℃の中、ジャケットも羽織らず外で昼食を摂る人たちがいた。それをクレイジー、と眺めるイタリア人の同僚。私もクレイジーだと思う。

窓から差し込む光が暖かく、晴れているのも悪くない。しかし、私はやっぱり霧がかっている方が好きかもしれない。見るもの全てが柔らかく見えるし、何よりちょっと不思議な感じがするので、歩いていて楽しいのだ。まあそれもきっと、私が霧のかからない場所で生まれ育ったからだと思うのだけれど。

 

今日は、ミュンヘン観光で訪れた有名ビアホールであるホフブロイハウスと、新市庁舎内にあるレストラン、ラーツケラーの話を。どちらも地球の歩き方に載っています。

 

ホフブロイハウスには、土曜の20時過ぎに行った。シュトゥットガルトで会った先輩は、金曜の19時頃行ったら空席を見つけられなかったそうだ。ホフブロイハウスは16世紀ごろからあるミュンヘンの超有名ビアホール。席は基本相席で、自分で三階建ての広い店内をぐるぐる歩いて空いている席を探す。常連席や予約席は札が置いていあったりするので、そこには座れない。

入り口付近の1階の様子。

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2階。ステージもあり、体育館のような広さ。ホフブロイハウスは、3000人ほど収容できるらしい。この写真は、ステージ上のちょっとしたロフトから撮った。かつてはここでドイツ労働者党の決起集会が開かれ、このロフトからヒトラーが演説したそうだ。

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突然立って大声で歌い出すお客さんたち。店内は楽器が演奏されていたり、大声で歌い出す人たちがいたりして、とてもとても賑やか。

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1階から3階までを歩いても空席が見つけられず、1階をもう一周してやっと隅っこに空いている席があるのを発見。ドイツ人とペルー人カップルと相席させてもらった。まずは、ビールを注文。

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ビール、と注文すると運ばれてくるのは、マスと呼ばれる1リットルジョッキに入ったビール。私は普段お酒を全然飲まず、特にお酒の味も好きではないのだが、ビールだけは飲もうと思えば飲める。このジョッキ8割くらいは飲んだかな。

 

料理の写真を撮り忘れたのだけど、注文したのはローストポークと、ポークの太い骨付き肉。それに、ミュンヘン名物ヴァイスヴルスト。後日同僚にこの話をしたら、夕飯でヴァイスヴルストを食べるなんて邪道だ!と言われた(ヴァイスヴルストは朝食として出る)。どれも美味しかったけれど、ここは基本雰囲気を楽しむ場所なのだと思う。

勝手に座っていても、店員さんが忙しく動き回っているので、比較的注文はしやすい。まずはビールが運ばれてきて、あまりに重いので両手でジョッキを持って呑んだりしていると、民族衣装を来たお姉さんがプレッツェルを売りに来たりする。こちらのウェイトレスさんは、1リットルジョッキを片手に二、三個持って店内を動き回っていたりする。信じられないくらいたくましい。

 

二日目の昼食は、ラーツケラーという新市庁舎の地下にあるレストランへ。

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ここはワインが美味しいそうなのだが、ワインは飲めないので注文しなかった。一人で来ているお年寄りもいたりして、なんだかとても老舗の雰囲気。前日のホフブロイハウスと比べると、ずっとずっと落ち着いている。

ここでも料理の写真を撮り忘れた。サラダとローストポークを食べました。普通に美味しかった。値段は高め。まあ、落ち着いてゆっくりするにはいい場所だと思う。

 

食・文化・自然が素晴らしいミュンヘン。戻ってくるなら、ここかなあ。スイスも近いし。暮らすならベルリンだけれど、観光にはミュンヘンがいいと思った。