ハイデルベルク滞在記

ドイツのハイデルベルクで半年間生活することになりました。生活の記録です。

136日目 -ミュンヘン・レジデンツ グッときたもの編-

最近、職場では風邪が流行っている。みんな鼻声だったり、咳をしていたりと具合が悪そうだ。私も風邪をもらわないように気をつけなければ・・・

 

今日は、ミュンヘンレジデンツでグッときたものの写真をあげます。王様の使っていた生活用品って、コストが全く度外視されているので見ていて本当にウキウキする。一般市民には必要のないディテールが施されているので、当時の職人も制作していて楽しかったのかな、と思ったりした。

 まずは、家具から。

椅子に施された刺繍が素敵。座るのをためらいそう。当時はもっと色鮮やかだったんだろうと思う。

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机の模様はもとより、すうっと細くなる脚の曲線がたまらない。家に置いておいたら掃除機をぶつけて間違いなく折れる。

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手前にはハープ、奥にはオルガン。大きなシャンデリアに紺の壁紙、金の模様のアクセント。当時の紺と金の鮮やかさ、この部屋に響いていただろう音、輝くシャンデリアを想像すると、ちょっとくらくらした。

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恐らくチェスト?少し中国風。木でこの曲線を出すのってどうやるのだろう。

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お、人が机を支えている。重そうだなあ、と思って裏を見ると・・・

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後ろ手に縛られていました。ど、奴隷ってこと?

 

綺麗なお腹だと思った人魚。しかしおっぱいがちょっと離れすぎではないか。

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素敵な壁紙。

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ここからは、小物編。

素敵な茶器。

ポットのフタ部分の取っ手も、小さなバラになっている。取っ手の曲線が綺麗。右側の小さな入れ物の形も素敵。

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小さな茶器は、見ていてとても楽しい。

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お皿の絵付けがアジア風。そして何より、ティーカップとお皿の色!形!最高!

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小さなカップは、少し透き通った白でとても美しい。梅の木がカップの下の部分を支えている。

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 大きなクリスタルが埋め込まれた金食器。重いんだろうなあ。

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そして、陶器の置物。

左右はなんと、小さな地球儀!ピンポン球ほどの大きさ。中央の王冠の網目といい、結構超絶技巧だと思った。

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下段左右の鹿の色が素晴らしい・・・

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紫陽花モチーフかな?

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蝶々がかわいい・・・

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平静を装ってレジデンツ内を回り、写真を撮っていたのだけれど、内心はテンションが上がりっぱなしで大変だった。我慢していたのだが、時々うわ〜と声が漏れることもあった。ニヤニヤしないように、口をきゅっとしていたのだが、大丈夫だっただろうか。

 

昔の物、というのは見ていてとても楽しい。その時代の人々の生活、その品物があった周りの場面、音、匂いなどを想像すると、旅行した気分になれる。特にそれが一級品だった場合は、今では考えつかないような色や形に出会えることも多いので、非常に興奮する。

今はとっても、国立博物館に行きたい気分。

 

今日はこれから帰宅して、久しぶりのヨガでもしようかな。デスクでチョコレートを食べ過ぎてしまったので、夜ご飯は軽めの予定。